「ルワンダ中央銀行総裁日記」服部正也著

中公新書。筆者が1965年にルワンダ中央銀行総裁に着任し、どん底だったルワンダの経済状況を立て直すために奔走する内容が面白かった。
一見不合理に見えるルワンダ人の行動も、よく観察すると彼らの状況に応じた合理的な選択の結果ということに気づいて、ルワンダ人の実情に応じた経済政策を実施していくのが読ませる内容です。
後書きにルワンダ虐殺についてのお話になっていて、現在の中央アフリカ地域の混迷具合は実に残念です。