「アップデートする仏教」藤田一照、山下良道著

幻冬舎新書。筆者二人は共に曹洞宗の出で、共にアメリカに渡り仏教を教え、藤田師はアメリカにとどまり、山下師は東南アジアで修行したとのこと。
日本の形だけで形骸化した仏教を仏教1.0とし、テーラワーダ仏教などのテクニックが確立された仏教を2.0としています。2.0にも問題があって、修行自体が目的化して悟りに到達できないことが多いということで、さらに超越した仏教3.0を提唱しています。
この本で語られていることは、私がこれまでに勉強したことをなぞっている感がありまして、旧来仏教では形骸化して足りないので、テーラワーダの手法を取り入れる必要があるというところで、ヴィパッサナー瞑想を試したりしていました。瞑想会に行ってみようかと思うのですが、開催地が離れているのでなかなか機会がないというところ。
本の中では、2.0ではシンキングマインドを制御するための修行法が確立されているわけですが、実際は制御するのではなく超越する必要があるわけで、それが3.0だと言います。確かに修行に執着しすぎるのは逆方向な感じはします。
読んでいて非常に感銘を受けたのですが、まだ言葉の受け止め方がフワフワしている感があります。これは私の修行が全然足らないということだと思われますので、これからは気を入れて修行していきたいなと思います。