「世界史の中の資本主義: エネルギー、食料、国家はどうなるか」水野和夫、川島博之著

四人の異分野の専門家によって、16世紀の長期デフレ状態と現在が類似していることから、現在の状況の把握、将来についての予想について論じられた内容。
エネルギーや食料の供給は現在から将来にわたって過剰気味であること。
資源価格の高騰は需給によるものではなく、マネーの過剰から金融によって生じたもの。
経済的な辺境は開拓され、これからは世界的なデフレの中でところどころでバブルが生じる世界になる。
リーマン・ショック以上のバブルが新興国で生じるだろう。等々といった内容。
先進国が低金利政策でひたすらマネーを供給していることが元凶の一つのわけで、それじゃ他にどうすりゃいいのと言われるとよくわからんというのが現状なのですなあ。過剰の世界でどのように生きていくかというビジョンを持つのが必要ですね。
原油やガスの価格設定の話も参考になりました。