「破軍の星」北方謙三著

南北朝時代南朝の将北畠顕家のお話。
北畠顕家はあんまり知られてないけど、日本史屈指のチートキャラで、公家で建武の新政時に16歳で陸奥守に任じられて東北の多賀城に赴任。一年後に反旗を翻した足利尊氏と戦うために、奥州兵を引き連れ京都へ。12月22日に多賀城出発で翌1月13日近江到着っておかしなことやっとる・・・800kmを20日で走破だと!?
京都で新田楠木軍と共に足利を撃破。足利が九州におちていったので奥州に戻る。
その後足利尊氏湊川で新田楠木軍を破り、楠木正成戦死、北畠顕家は再び南下して鎌倉攻略し、美濃で足利軍と大垣決戦。勝利するも兵力不足で伊勢方面へ転戦。最終的に和泉で戦死。享年21歳。なんか年齢おかしいね。
自分が以前篠島に行った時に、後村上天皇が漂着したという話を聞いたのですが、この後村上天皇北畠顕家とともに多賀城に行った義良親王のことで、吉野から陸奥に戻ろうとして失敗したという場面だったのですな。
南北朝時代はかなり侮れない時代なのでこれから調査したい。