「カラシニコフ」松本仁一著

ソ連の傑作アサルトライフルAK-47カラシニコフについてのルポルタージュ
筆者がまだ存命のカラシニコフ氏を訪ねて氏の若いころの話とかAK-47についての話を聞いた貴重なインタビューあり。
他はアフリカでの失敗国家の話題が中心。政治家が懐を肥やすのに熱心で、国家の治安をないがしろにしていると簡単に国家は崩壊していく。ソマリアのリアル北斗の拳状態とか、フォーサイスの戦争の犬元ネタ話とか。
最後にソマリア地方自治政権ソマリランドの銃のコントロールから治安回復への希望が見えるお話で〆。
2004年の本なのでちょっと古いネタがあるかもしれませんが、日本人にとってなじみのない状況(でも日本でもこうなる可能性が将来的にある気もするが・・・)を知るという点で非常に価値のある一冊。