「太平洋戦争」児島襄著

中公新書。1966年に発行された、太平洋戦争の通史。真珠湾からポツダム宣言受諾まで、各戦闘の両軍兵力や戦いの流れ、損害等がまとめられています。
こうしてみると、ガダルカナルやミッドウェー以降は完全に米軍に主導権を握られてて、キルレシオがひどい有様。ペリリューや硫黄島ではかなり米軍に出血を強いたものの、質量共にどうしようも無い状況。
よく日本人は、状況が悪化すると特攻みたいなオールオアナッシング思考になるのですが、実際は戦争で負けても、政府は変わっても残った人は生きていかないといけないわけで、もうちょっと粘っこく生き抜くことを考えるほうが良いのではないかと考えてみたり。地震があったり、経済が破綻したとしても、そこに住んでいる人は生きていかないといけないわけですからね。