「ロボット兵士の戦争」P・W・シンガー著

近年のロボット兵器がどのような状況か、これからどうなるか紹介する内容。
日本人が想像する以上に米軍の軍事ロボットは使われているようで、地雷処理ロボットとか無人偵察機とか色々な情報てんこ盛りです。
ルンバを製造しているiRobot社の売上は半分近く軍事ロボで、英語ページを見るとかなりビビります。
http://www.irobot.com/gi/ground/

イラク戦争の前はネットワークによる情報統合がRMA、軍事における革命(Revolution in Military Affairs)であると見なされ、実際にイラク戦争で米軍は情報によるRMAによってイラク軍を圧倒したわけですが、この本によると、情報によるRMAイラク軍政下ではあまり役に立っていないとのこと。真のRMAはロボット兵器であると。あと数年もしたら、携帯電話のようにロボットが日常の世界になり、戦場におけるロボットの役割、あるいは人間の役割が様変わりし、戦争自体の性格が変わると、そのような内容になっております。
なんかだんだん攻殻機動隊の世界が近づいてきたような感じですな。