「神も仏も大好きな日本人」島田裕巳著

ちくま新書。明治の廃仏毀釈によって失われた神仏習合がどういうことだったのか説明する内容。
興福寺が明治時代は荒廃しまくったとか、伊勢神宮が江戸時代は朱塗りだった可能性とか、現在の状況が伝統的に見えて実はそうじゃない可能性があるという話がおもしろい。
日本仏教が平安時代密教の導入によって民間にも普及したという説明には勉強になった。