「コーヒーが廻り世界史が廻る」臼井隆一郎著

コーヒーの歴史のお話。コーヒーは最初はアラビアのモカで少量生産されていたのが、西洋人が植民地で大量生産を始め、一般的な飲み物になった。
ヨーロッパではコーヒーハウスが議論の場となり政治を動かしていく一方、植民地では黒人奴隷による労働でコーヒーが生産されるという対比。
第一次大戦後の大恐慌でブラジル産のコーヒーが大量に余り、世界の消費量の三年分に当たる量が焼却処分されることに。その時に汽車で石炭のかわりコーヒーが燃やされる写真が衝撃的。
筆者が文学士のようで、やけに比喩的な大げさ表現が多いのには辟易。