「海洋国家」日本の戦後史 宮城大蔵著

ちくま新書。戦後日本は一国平和主義というように、冷戦の枠組みの中で自主的外交は行わず、国際政治からは降りたようなイメージがあるが実際はどうだったか。戦後の日本とアジアとの関係について述べた新書。
スカルノ政権元でのインドネシアへの日本の経済的南進。スカルノ政権転覆前後の日本、アメリカ、イギリスといった諸国の政治的綱引き。田中角栄による日中国交正常化とそれに伴う東南アジアからの力点の移動(インドネシア通だった福田が田中に敗れたこと)。等々、決してアメリカとも一枚岩ではない日本の外交の動きについて書かれています。
スカルノの第三夫人である日本出身のデヴィ夫人が思っていた以上に政治に関わっていたという話は驚き。