「異星人の郷」マイケル・フリン

統計歴史学者が、歴史の闇に消えた村を調べていたらとんでもない事実にぶち当たったというおはなし。
現代の学者が村を調査するパートと、中世ヨーロッパでの村のパートの二層構造のSFです。
題名のとおり、中世ヨーロッパの村に異星人が不時着していて、中世人と異星人とのコンタクトが非常に面白いです。中世人の生活をよくここまでリアルに描写していると感心しました。中世人の思考回路は現代人からすると異星人なみにかわってます。
絶望的な状況の異星人たちがキリスト教に改宗していく展開は画期的。
ドゥームズデイ・ブック」のオチもそうだったけど、中世ヨーロッパものはペストでカタストロフィ展開がお約束なのかしら。