「まかり通る 電力の鬼・松永安左エ門」小島直記著

戦前に日本の電力事業の中心だった人で、戦中に国策で電力会社を国営化する際に官僚は人間のクズであると言って隠居になった人です。
戦後は電力再編のため75歳で復帰し、電力の鬼と言われた非情の姿勢で、地域ごとに分割された発電配電一括の会社群という形に再編しました。
大学のつながりで、福沢桃介とかなり近い仲であり、桃介の性格がわかって面白いです。ナルシストの虚業家で結構ヤバい人だったんですなあ。
松永安左エ門は実業家向けの粘り強い性格の人ですが、女遊びがすごいです。
現在の電力危機の中、松永安左エ門の業績や時代の雰囲気を知るのは勉強になりました。