「彷徨える艦隊 6 巡航戦艦ヴィクトリアス」ジャック・キャンベル著

ついに彷徨える艦隊の最終巻です。一応スペースオペラの範疇で、自分はスペオペはあんま読まないのですが、このシリーズはかなり良かったです。
SFのくせに人間模様メインなのが異色。主人公は艦隊の提督で、同乗している政治家との政治的駆け引きとか、部下の艦長達との作戦を巡る駆け引きとか、敵艦隊との駆け引きとか、ひたすら駆け引きしてる印象。しかも最終巻は敵勢力に勝ったのにも関わらず、味方の評議会議員達との政治的駆け引き、独立して不安定になっている元敵勢力との駆け引き、さらには謎の異星人との駆け引きと気の休まる時がありません。作者は元海軍軍人だそうだけど、実際はこんな駆け引きばっかりだったのかしらん。
シリーズは一応終わったけど、謎の異星人は謎のままで、続編があるようです。クールデレデシャーニ艦長との中も新展開で続きが楽しみです。