「八月の砲声 下巻」バーバラ・タックマン著

第一次大戦緒戦の1914年8月の出来事のお話。東部戦線でロシア軍二個軍を各個撃破したタンネンベルクの戦いと、持久戦であることを決定づけたマルヌ会戦がメインです。
タンネンベルクではヒンデンブルクルーデンドルフが名を上げ、彼らは戦後も影響力を発揮することになります。
クルックのターンでパリ攻略の機会はなくなり、マルヌ会戦でのフランスの反撃でドイツの進撃はストップ。以後持久戦になり、大量の資源と人命を費やすことになるのでした。
第一次大戦の方向性は最初の一ヶ月で既に決まったということをこの本は示しています。