「深海の使者」吉村昭著

第二次大戦中に日独間の連絡のために往復した潜水艦のお話。
合計5回派遣作戦やって、成功と言えるのは初回の二回で、残りの三回は途中で撃沈されてます。
インド洋から喜望峰沖を抜けて連合軍の勢力下にある大西洋を通過するのはかなりの難事でした。最後なんて大西洋についたら、ノルマンディー上陸作戦始まって、目的地のフランスの港が使用できなくなっちゃうし・・・
他に飛行機で地球半周するルートも数回試みられていますが、ソ連領を通過する北ルートが使えないので困難なインド上空の南ルートを試すしかなく、これもほとんど成功しなかったのでした。