「漂流」吉村昭著

江戸時代に土佐の船乗り長吉が遭難し、鳥島に漂着。仲間三人は一年で死に、長吉はひとりで無人島暮らしをするはめに。その後他の遭難者も漂着し、12年後に自力で船を作ることによって脱出に成功する。
鳥島は火山島でろくに木も生えてなくて、食料はアホウドリと魚くらいというとんでもない環境で、ロビンソン・クルーソーより酷い状況です。アホウドリは渡り鳥で冬はいなくなっちゃうから、いない季節に備えて鳥の干物作るっていう機転が素晴らしい。漂着した木だけで船作るってよくあきらめなかったなあ。