「脳のなかの幽霊、ふたたび」ラマチャンドラン著

ラマチャンドラン先生の脳神経に関するお話。ふたたびって題だけど前作の続きって感じではない。原題も「The emerging mind」で続き物じゃねえし。
共感覚という、例えばある数字を見ると対応する色を感じるという感覚の説明がありました。ラマチャンドラン先生によると共感覚は脳の感じる部分が近くにあるからクロス配線になっている可能性が高いそうです。足フェチの人は足と性器がクロス配線になっているのか・・・
手に動けと念じる→手の神経に信号が行く、という流れは間違いで、
手の神経が準備を始める→脳から動けと信号出す→手の神経に信号が行く、という流れだそうです。もしかしたらメタ意思が神経に指示をだした後で意識に信号を出したと思わせているのかもしれない。いったい意識というのはなんなのか?なんか仏教的ですなあ。
ラマチャンドラン先生は意識は脳神経にやどるという唯物論的なことをおっしゃいます。自分も霊魂とかそういうものは存在しないと思う。そんなものがなくてもこの世界は十分複雑です。