「マリー・ルイーゼ」塚本哲也著

ナポレオンの皇妃からパルマ公国女王になった女性の生涯です。
ナポレオンとの間に男の子が一人生まれたのは知ってたけど、ナポレオン失脚後はどうなったか知らなかったので、なかなか勉強になりました。
ルイーゼさんはパルマ公国女王として善政をひき、今でもパルマに記念館があります。息子ナポレオン二世は優秀でしたが、20そこそこで結核のため早世。彼はナポレオンの息子ということで警戒されてオーストリア国外に出してもらえず、母と離れ離れで結構かわいそうな生涯でした。母ルイーゼさんは女王になってから秘密の結婚を二回して子供も二人いたりします。その子孫が後にハプスブルク家宮内大臣になって、サラエボ事件の関係者になったりするからおもしろい。
ジョゼフィーヌの娘オルタンスはルイーゼと親しかったり、息子が皇帝ナポレオン三世になったりとこれもかなりおもろい人です。ロシア皇帝にくどかれてることもあったみたいで、画を見た感じかなり美人ですね。