「たまたま」レナード・ムロディナウ著

日常は思っている以上に偶然に支配されているというお話。
ホームランバッターが歴史的なホームラン記録を作るのは思っているほど奇跡的でないとか、ワインの格付けは適当とか。
一番面白かった内容はモンティ・ホール問題ですね。

三つのドアがあって、一つはあたり、二つはハズレに通じてます。司会者はどれがあたりか知ってますが、あなたは知りません。
あなたが最初にドアの選択をした後、司会者は他の2つのドアのうち1つを開け、ハズレを見せます。あなた初めの選択のままでよいか、もう1つの閉じているドアに変更するか、どちらか選ぶことができます。あなたは選択を変更すべきでしょうか?

この本の内容自体は確率論の一般的内容なので、「ブラックスワン」程の革新的内容ではありません。この本とかバーンシュタインの「リスク」あたりで予習して「ブラックスワン」に行くのが良いかと思います。