「小説フランス革命2 バスティーユの陥落」佐藤賢一著

ついにパリ市民が暴動を起こし、バスティーユ監獄を陥落という事態に。国民議会で優勢だった貴族の亡命が相次ぎ、権力は第三身分のものとなった。だが第三身分も持つものと持たざるものの間には溝があり、さらに女たちがパンを求めてヴェルサイユを占拠、王族を連れ去ることに成功するのであった・・・という展開。一応ミラボーさんとデムーランさんがメインですね。ロベスピエールさんの出番はいつ?


「幕末バトル・ロワイヤル 井伊直弼の首」野口武彦
幕末安政年間の事件を時系列としておった新書。ペリー来航時は大地震が起こり江戸は大災害。開国でコレラが大流行して、さらに金銀レートの違いで小判が海外に大流出して物価は急騰、世相は大混乱だったのですなあ。そこで大老井伊直弼安政の大獄で必要以上に政敵を粛清しすぎて桜田門外の変にいたると。野口先生はこれの続きの文久の話も新潮に連載中とのことで楽しみ。