廃帝綺譚 宇月原晴明著。

読み始めて気づいたんですが、これは安徳天皇漂海記の後日談なんですね。まだ安徳天皇漂海記読んでませんでした。内容は前半は中国の廃帝の悲話。元の最後の順帝(中原を終われてモンゴルに戻った)、明の二代建文帝(叔父の永楽帝に攻め滅ぼされた)、明の最後の崇禎帝(最後は臣下が一人を残して寝返り、二人で首をつった)、後半は後鳥羽上皇の配流先のお話。宇月原先生お得意のファンタジックなお話になっております。壇ノ浦に沈んだ安徳天皇後鳥羽上皇は兄弟だったんですねえ。