「アームストロング砲」司馬遼太郎著 読了。
幕末期の短編集。表題作は彰義隊を壊滅させた鍋島藩のアームストロング砲の話。アームストロング砲を自藩で製作するために気が狂うまで働いた藩士とか出てきますけど幕末って大変ですね・・・


環境問題はなぜウソがまかり通るのか武田邦彦著 読了。
http://www.amazon.co.jp/%E7%92%B0%E5%A2%83%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%81%8C%E3%81%BE%E3%81%8B%E3%82%8A%E9%80%9A%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E6%AD%A6%E7%94%B0-%E9%82%A6%E5%BD%A6/dp/4862481221
以前からリサイクルは資源の無駄だと主張しつづけていらっしゃる武田先生の新刊です。
まあだいたい言っている事は前からの延長で、ペットボトルのリサイクルは単に燃やすだけよりよっぽど石油を消費するとか、近年のリサイクルブームのせいで古紙回収業者がつぶれたとかそういう話を紹介しています。
ダイオキシンは有機物に塩化物をまぜて300℃で燃やすとできるから、焼き鳥屋はダイオキシンで汚染されまくりという話にはわろた。ダイオキシンは常識として考えられているほど危険ではないのです。
最近はこういう論調はなくなってきたのですが、以前は「水素電池」を発電機と(わざと?)混同したような論調がありました。電池は他で作られた電気エネルギーを蓄えるもので、そのエネルギーは外部の発電所から調達する必要があるので、水素電池がクリーンでもそのエネルギーがクリーンとは限らないのです。
あと最近JR東海が「新幹線は環境に優しい」とか行ってるクセにリニアを推進しているのもお笑いぐさです。超伝導磁石を設置するためにレール部分を冷却する必要があるから、リニアを運営するために原発一台くらいのエネルギーが必要だと思いますよ!