「昭和史 戦後篇」 半藤一利著 読了。
ポツダム宣言を受諾から始まって、昭和天皇崩御までを半藤氏が自らの体験を通して概観したもの。
戦前戦中の話はよく小説とか出てるけど、かえって戦後はよくわからないものなので、参考になりました。
自民党社会党55年体制とか、団塊くらいの人なら分かるかもしれないけど、20代の自分だと全然ピンと来ません。その社会党もいまや・・・


遣唐使全航海」 上田雄著 読了。
小野妹子とか阿倍仲麻呂とか空海とかくらいしか実はあまり知られてない遣唐使について調べ上げたもの。(実際は小野妹子は遣隋使)
一般的なイメージより生還率は高かったとか、航海より中国内の陸の旅のほうが時間がかかったとか、歴史資料から一々紹介してます。
空海は本当は長期留学予定の予定が1年で帰国しています。遣唐使が1年おきに来てたわけではなくて、始め4隻で出航予定が、2隻が行方不明になり、行方不明の1隻が1年遅れて唐に到着したから帰れたということだそうです。
つまり一隻が遅れてこなかったら空海は帰国できなかったかもしれなくて、真言宗は無かったかもしれません。
あと菅原道真は最期の遣唐使大使に任命されたけど、反対して中止にしたそうです。もう商人とかが盛んに日中間を交易していて、国による使節をやらなくてもよくなったということでした。