職人芸とか

日本人の特質として、細かいこと、職人的な技術が得意であるということがありますが、実はこの事がマイナスに作用していると思われることはあります。私が前に聞いた話ですと、H2ロケットが失敗続きである理由は職人的な技術にこだわりすぎであるとのことです。精密に作れば作るほど壊れやすくなる、どんなに精巧なものでも飛ばなければ芸術品として飾っておくくらいしか使えないとのこと。精密な機器一つより大雑把な機器を予備を複数つけたものの方が失敗の可能性は低いのです。このあたりの話はゼロ戦にもつながる話かもしれません。
ついでに書いておきますと、日本人の細かさは技術だけでなく政治にもあります。徳川幕府は世界的にも珍しいな「庶民に気を使う政権」でした。東海道の大井川に橋がかけられなかった理由として、西からの敵の攻撃に備えるという説明が一般的ですが、実際に敵がそこまで迫っていたら橋があろうが無かろうがたいした違いは無く(その場合は尾張駿府も陥落しているわけだし・・・)橋をかけなかった本当の理由は、川の渡し人足が失業するからでした。土地の買収ができずにいつまでたっても空港が拡張できない今の状況とたいして変わらんような感じですな