目的

世の中目的と手段を混同している方が非常に多くいらっしゃいまして、例えば私は思想というものは人間が幸せに生きるための手段であると思っているのですが、思想そのものを目的としてしまっている人が多いですね。フェミニズム思想は虐げられてきた女性を解放することが狙いで、まあ単純に言えば不幸な境遇の女性を幸せにしようというのが目的ですよね。男性並、それ以上にバリバリ働きたい女性はこの思想で幸せになれるかもしれないですが、男に養ってもらってあまり働きたくないというような女性にとってはこの思想は迷惑なわけです。それはそれである範囲では正しくても、完全に正しい思想なんてものは存在しないので各自一番幸せになれそうな思想を選択すればよろしいのではないかと私は思うわけです。
http://ww1.m78.com/
↑は第一次大戦について非常に詳細な説明をしたHPで勉強になるのですが、ここにあった面白いエピソードで、戦後のベルサイユ条約戦勝国英米は弁護士を連れてきて、日本の西園寺(第一次大戦は日本も戦勝国!)は料理人とダンサーを連れてきた。英米の主導で敗戦国のドイツから莫大な賠償金を取ることになり、ドイツはそれが原因で経済が崩壊し第二次大戦の原因となった。英米の弁護士と日本の西園寺の料理人、ダンサーはどっちが文明的かわからない。というのがありまして、国家の存在目的は最大多数の国民の幸福と考えてる私は色々考えるものでありました。結局幻想は廃して現実を見ろということなんですけどね。