ブラウン神父

チェスタトンのブラウン神父シリーズはひそかに推理小説で最高傑作だと思うのです。実践向けではなくかなりメタ的ではあるのですが、さすがイギリス正統派の思想家のチェスタトンだけのことはあります。
「小石は砂浜に隠す。葉は森に隠す。では森がなければどうする?森を作ればいい」とか、一つの事件にいくつもの解釈を披露して、そのたびに回りの人間が「な、なんだって〜〜!!」ってびびるところで「んなわけねーよ」とか(実際はそんなしゃべりかたはしてません)理性を攻撃するのはよこしまな神学であるとか神父萌え。チェスタトンはイギリス人のくせにカトリックなところが素敵です。