「わが坐禅修行記」横尾忠則著

講談社文庫。元々は1978年に出た本。著者が色々と禅寺行って坐禅修行する体験記。
私がこれまでに禅寺行って感じたものと結構共通点多くて驚いた。
接心やる前はかなりやる気があるものの、実際やるとイメージとの違いに心折れそうになるんよね。
坊さんの言動はともかく、決まりごとの細かさにうんざりする。
著者もちょっと言ってることで、古参の居士の言動に閉口したのがあるある。
それでもそう思ってしまう自分の心が問題だとは思うけれども、もう行きなくなくなるのが著者と同じコースでした・・・
私は今でも坐禅を家で続けていますが、著者は後書きで全然やってないと書いたのは正直で感心。

「すごい進化」鈴木紀之著

中公新書。進化について一見して不合理でも実はわけがあるというお話。
同じ食べ物を食べる生き物でも、別種は共存できて近い種は共存できないという話が一番参考になった。単純に生存競争しているわけではなく、近い種では交配相手に選んでしまうのが共存できない理由というのが面白い。いろんな観点で見ないといけないんだな。