「なぜ人は砂漠で溺死するのか?」高木徹也著

題名は実はそんなに主題ではなく、法医学者による不審死に関する解説です。
年間の交通死亡事故者数5000人に対して風呂での溺死者数1万人という数字には驚きました。
親類のじいさんが風呂で脳卒中起こして溺死寸前になったことがあるので、考えさせられます。
年間の自殺者数3万人ってのは結構聞くね。
単純に考えても1億人人口あれば年間100万人くらいは死んでそうなので、死因の数の概数を掴んでおくのは、詐欺的言説に引っかからないために良さげと思います。癌の原因とか割りと詐欺的言説に満ちてますよね・・・

「ハプスブルク家」江村洋著

結婚政策大成功のマクシミリアン1世、日没することのない帝国を運営したカール5世、女帝マリア・テレジア、事実上最後の皇帝フランツ・ヨーゼフと四人をメインにハプスブルクの歴史を解説した内容。
イメージとは違って良心的な君主が多い感じです。カール5世は宗教キチガイの悪人だと思ってたわ。マクシミリアン1世はクルセイダーキングスでプレイしたら面白そう。
マリア・テレジアはともかく、私はフランツ・ヨーゼフには同情的なんよね。オーストリア帝国が残っていたらソ連中欧支配はなかったのかなあ。無理か。