「ダークナイト ライジング」

バットマン三作目。前半は全然バットマン出なくて、中盤以降も爽快感全然無くて、どうするんだろうかと心配だったけど最後まで見たら結構面白かった。
途中の牢獄はどこなんだ、アメリカじゃないよね?とツッコミを入れたけど、まあよし。
核兵器の扱いの雑さもワロチ。
バイオレンスジャックっぽくヒャッハーな展開は心躍るものがありました。
善良な市民はいないけど、助けるんだよ!という気概はアッパレな感じ。
前作よりは劣るものの十分良策だと思います。

「高丘親王航海記」澁澤龍彦著

平城天皇の皇子で、空海の弟子、60歳を超えてから唐に渡り、さらに天竺に行こうとして東南アジアで消息を絶ったという非常に魅力的な生涯をおくった高岳親王を主人公にした幻想小説
親王の夢の話が大半で、官能的な描写も多い大人のお伽話的内容です。
著者が咽頭がんで死ぬ寸前に書いた小説とあって、親王が喉の痛みで苦しむのは印象的です。春丸と秋丸はどうなっちゃったんだろうなあ。もしかして迦陵頻伽だったの?

「ドイツ人住職が伝える 禅の教え 生きるヒント33」ネルケ無方著

ネルケ無方の著書なので読んでみたけどちょっとピンとこなかった。
教えを伝えるのに、水増ししてもいいけど混ぜ物をしてはいけないと最初に言ってるのに、仏教の教えについて混ぜ物しているような話がある。
執着はいけないけど家族愛はいいとか、それは仏教じゃないような。それこそそのあたりを変えちゃったら仏教の本質から離れると思う。鎌倉以降の日本仏教的にはありなのかなあ。