「日と月と刀」丸山健二著

梅田先生が絶賛してるので読んでみました。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20080727/p1
感想としては、つまらなくはないけど期待の割にはイマイチかな。どろろみたいな室町絵巻に装飾的な形容詞を散りばめた感じ。装飾の中身があまり感じられなかった。期待が大きすぎたのかもしれないね。
自分は山田風太郎ドストエフスキーチェスタトンが小説家で最も素晴らしいと思っており、チェスタトンは過剰な形容詞で煙に巻くところがあり、そういう文体が嫌いな訳ではない。だから文章の書き方というより、丸山さんの思想に共鳴できなかったのだろうと思う。