「三体III 死神永生」上下 劉 慈欣著

三体シリーズ最終巻。前作できれいに終わったかと思ったら、人類の命運はこれからだった。 主人公の程心は主体的なキャラじゃなくて、歴史のターニングをめぐる狂言回し的な役割かな。 前作の黒暗森林理論はかなり関心したけど、今作はさらに発展させて作者…

「城郭考古学の冒険」千田 嘉博著

千田先生はテレビに出まくってるから、研究してるのかなあと思ってたけど、織豊系城郭の第一人者としての自負に溢れた本書を読んで、結構すごいんだなと見返した。 主に信長、秀吉、家康に関連する城の紹介が多く、過去の資料や現地調査から、過去の城址のあ…

「現代ロシアの軍事戦略」小泉 悠著

ソ連崩壊後のロシアは、経済力も技術力も先細りなのに、クリミア併合に成功するなど軍事的に大きな地位をしめているのはなぜか。ハイブリッド戦争とは何か、という内容。 ネットによるハッキング、世論誘導、ドローン技術等、ハイブリッド的な非軍事手段に力…

「生き残った帝国ビザンティン」井上 浩一著

1000年間生き残ったビザンチン帝国のお話。 ローマ帝国の正統な後継であるという伝統意識があるから残ったわけだけど、伝統の裏で現実に合わせて政体を変えてきたから生き残ってこれたという解説。 国力がある時は拡張して、イタリアとか含む大帝国になるけ…

「100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影」春日 真人著

NHKスペシャルによる、ポアンカレ予想を証明したペレルマンの話。 ペレルマン以外にも、ポアンカレ予想を証明するための道筋を拓いた数学者たちも取材していて、多士済々で面白い。 ペレルマンはトポロジー的手法ではなく、物理学的手法を使ったと言っても、…

「フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔」高橋 昌一郎著

20世紀前半に活躍したフォン・ノイマンの伝記。 マンハッタン計画で爆縮レンズ計算したというのは聞いてたけど、それ以外にも非常に広範囲に活躍したのね。 フォン・ノイマン以外にも第二次大戦のヨーロッパからアメリカに逃げてきた科学者たちの逸話も豊富…

「専門医が教える 新型コロナ・感染症の本当の話」忽那 賢志著

忽那先生による新型コロナの解説本。 先生の文書はよくネット記事になっているので、それをまとめた感じ。 コロナ以外の感染症全般の解説が詳しく、非常に勉強になった。

「武田勝頼(三)空の巻」新田次郎著

最終巻。信康自刃から高天神城陥落、甲州征伐、武田家滅亡。 酒井忠次は徳川四天王くらいしか情報がなかったけど、織田との取次をする徳川のNo.2で、信康自刃の要因だったんだな。平岩親吉は脳筋で、この人が信康の傅役をした性で信康は乱暴な性格になったと…

「武田勝頼(二)水の巻」新田次郎著

長篠の戦いから御館の乱まで。これを読んでて電車を二回乗り過ごしてしまった。 通俗的イメージだと長篠の戦いは鉄砲隊で騎馬隊を粉砕という筋書きだけど、新田先生はそうではないと言う。戦闘は8時間程度は続き、鉄砲隊で簡単に粉砕したわけではない。武田…

武田勝頼(一)陽の巻 新田次郎著

全3巻の最初。前作に武田信玄があるけどそっちは読んでない。 勝頼の生い立ち、信玄死去からの家督相続、 美濃の明智城と遠州の徳川の高天神城を陥落させるのが最盛期。 高天神城の時は信長が援軍に乗り気でなくて、結局陥落。家康は援軍の要請に来た高天神…

Chromebook Detachable CM3

5年前に買った8インチのドロタブASUS ZenPad S 8.0がバッテリーがやばい状態で、一度交換しても直滑降で減る。 ASUS ZenPad S 8.0 Z580CA 32GB - shpolskyのブログ 代替になるかと思って買ったLenovo Tab M8は微妙にZenPadより小さくて使いづらい。タッチ精…

「ふしぎな鉄道路線: 「戦争」と「地形」で解きほぐす」竹内 正浩著

明治時代の鉄道路線がどのように決定されたか。 ほぼ陸軍が外国の攻撃に弱い沿岸を避けて内陸に引こうとするのと、コスパを気にする民間との勢力争いです。 東京と京都を結ぶのが最初の大目的で、中山道に決定していたが、予想より傾斜がきついのとトンネル…

「ペルシア帝国」青木 健著

ペルシア発祥の世界帝国のお話。ペルシアは高原の一地方で、経済力も馬産も乏しくて、ここから二回も帝国が産まれたのは奇跡的だそうな。 最初はアケメネス朝で、ギリシャのポリスとペルシア戦争やったり、アレキサンダー大王に滅ぼされたりしたとこ。アレキ…

「日米開戦」トム・クランシー著

恐怖の総和の次の話。トム・クランシー読むと核兵器に詳しくなるな。 大陸弾道ミサイルの先端はウラン238(劣化ウラン)でできている。大気圏突入に耐える材質であり、かつ核融合で発生する高速中性子によって核分裂を起こす。えげつない構造やね・・・ 恐怖…

「聞書き 遊廓成駒屋」神崎 宣武著

名古屋の中村遊廓について聞き書き。 私は親戚が中村区在住でちょくちょく行くし、地下鉄代を安くするために中村日赤あたりから名駅まで歩いたりするので土地勘はかなりある。実は中村日赤で産まれたしね。 本に載っていた昭和30年代の中村遊廓の地図は、こ…

関ヶ原玉城

NHKでやってた関ヶ原の謎の巨大山城を見に行きました。 駅前でレンタサイクルを借り、不破関資料館へ行き、大谷吉継の墓の近くの林道をどんどん行くと登城口。 陸軍境って石がちょこちょこあるので、関ヶ原の時の城というより、陸軍の陣地だったのではという…

「椿と花水木―万次郎の生涯」津本陽著

中浜万次郎の生涯。 土佐の貧しい産まれで、漁船に乗ったら難破して鳥島に漂着。アメリカの捕鯨船に助けられ、キャプテンに気に入られて他の日本人と別れてアメリカへ。 アメリカでは学業に励み学校を卒業。航海士の道へ。ってすごい努力だなあ。 恋仲になっ…

長篠

設楽原歴史資料館が3月までは改装中で、4月から開館ということで行ってきました。 飯田線で長篠城駅に行き、まずは鳶巣山砦へ。長篠城包囲戦で、織田徳川の別働隊が攻撃した砦。 迷うことはないけど、現地は石碑と立看板くらい。マニアック! 長篠城。ここは…

横須賀、二俣

有給消化ということで、浜松近辺日帰り。 まずは袋井から横須賀城。掛川市では掛川城、高天神城、横須賀城の3つを推してる。 周りがあまり開発されていないので、広い領域が残っている。天守に立派な石垣。 浜松に戻り、餃子を食べようとするも専門店は異様…

「日本史のツボ」本郷和人著

色々テーマを立てて日本史を語る内容。 律令制は絵に描いた餅で、実際には機能していなかったとか、 平安中期までは土地は天皇のものという建前が維持されていたけど、院政で上皇が財産を増やすことに励んだ結果、建前がなくなったとか。 本郷先生の前の本と…

「孔丘」宮城谷昌光著

宮城谷先生による孔子の小説。 聖人ではなく人間孔丘を書いたということで、なんかめんどくさい人として書かれています。 著者が以前主人公とした晏子が孔子の批判者として出てきて、晏子の言う方がもっともではと思ってしまう。

恐怖の総和

トム・クランシーの小説で、映画トータル・フィアーズの原作。 東西ドイツが統一し、冷戦が終了。中東の情勢も安定化し、世界は平和に向かうように思われたが・・・ パレスチナのテロリストがイスラエルの行方不明になっていた核爆弾を入手し、東ドイツのリ…

舞鶴

先日から引き続き舞鶴。 昔の線路跡を利用した遊歩道。その途中の北吸トンネル。赤レンガ倉庫に続きます。 赤レンガ配水池の立て看板。なぜかぜかまし。 坂道を登ったところに赤レンガ配水池。 坂道の途中でひゅうがやあたごがよく見える。 赤レンガパークへ…

小浜

仕事が一段落したので有給消化ということで小浜へ。 小浜名物オバマ大統領。 フィッシャーマンズワーフで遊覧船に乗ろうと思ったら、波が荒いので中止とのこと(´Д⊂ヽ 小浜城。今は神社の裏に石垣が残る。 国道の下を通るトンネルの北の神社から後瀬山城への…

「勝海舟―私に帰せず」津本陽著

勝海舟の歴史小説だけど、かなり事細かに出来事を記載していて、資料集みたいな感じ。 勝海舟が具体的に何をやったのかよくわからなかったけど、この本でそれなりにわかった。前半生で幕府の海軍を立ち上げて、鳥羽伏見の戦いの後は、幕府の指導者として江戸…

Fukushima 50

地上波でやってたのを録画して見ました。 チェルノブイリのドラマ版はかなり衝撃が大きかったですが、こちらは日本映画的表現が強くて、もうちょっとドキュメンタリー的にリアリティ持って作ってほしかった。架空キャラの家族の思い出とかいらんでしょ。作業…

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||「ネタバレ注意」

映画館行ってみました。前半どうなるかと思ったけど、後半「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」ケリをつけましたね。永遠に終わらせるつもりは無いように思えてましたがついにやりました。最後に全キャラ開放できたね。 ゲンドウがシンジにあんなに語るのは…

「アウトサイダー 陰謀の中の人生」フレデリック・フォーサイス著

ジャッカルの日とかオデッサ・ファイルとかの著者のフォーサイスの自伝。 めちゃ話盛ってるだろって感じの波乱万丈人生。 生まれはイギリスの中産階級で、フランスやドイツにホームステイした時に、現地人になりきれるくらい外国語をマスターしちゃう。言葉…

「土葬の村」高橋 繁行著

奈良の村で極最近まで土葬が実施され、聞き取り調査した記録。 ここ数年でほとんど火葬になり、急速に廃れつつある。 日本で火葬が主流になったのは、戦後の生活改善運動の結果で、野焼きも普通に実施されていた。 著者による実地調査の他に、過去の記録も紹…

「レッド・ストーム作戦発動」上下 トム・クランシー著

トム・クランシーの1986年の小説。 ソ連で油田施設がテロリストに破壊され、石油産出量が危機的な状況に。 ソ連首脳部は湾岸地帯に侵攻して石油を確保することにし、そのためにNATO軍に奇襲をかけることにした。 アイスランドに奇襲上陸し、米軍機動部隊に長…