2011-01-10から1日間の記事一覧

「江戸の税と通貨」佐藤雅美著

「大君の通貨」や「十五万両の代償」を書いた著者が小説ではなく解説書として書いたお話。 「官府の印理論」、紙や陶器でも政府が印をうてばそれはお金であるという理論で、現代では当たり前ですが、昔それを実現したのは徳川幕府だけというとんでもない事実…

「長英逃亡」吉村昭著

蘭学者高野長英が外国侵略を憂いて政府批判をしたばっかりに蛮社の獄で永牢(終身刑)を食らったあたりからのお話。外部の人間を懐柔して放火させて、その騒ぎに乗じて逃亡。逃亡後の足取りは確かなことはわからないのですが、筆者は文献や先人の研究から一…