「人体大全」ビル・ブライソン著

人体のあらゆる事柄について、形状や機能の詳細、医療の歴史などを詳細に解説した内容。

皮膚は常に入れ替わっていて、部屋の塵は自分の体をかき分けているようなものとか、

喘息の原因は実はまだ良くわからないとか、びっくりする内容がよく出てくる。

ビタミンとミネラルの違いは、両方とも人体に必要な微量物質で、ビタミンは有機物でミネラルは無機物。ビタミンとホルモンの違いは、ビタミンは体外から摂取してホルモンは体内で作成するものだが例外もある。

アメリカは世界で最も医療費を使っている国だが、国民の健康レベルは先進国ではかなり低い。医療費にお金を使うより、食生活や運動に力を入れるほうが有用という結論。

過去は人類の死因は感染症だったが、現在は感染症は減少しガンや心臓病が主要な死因になっている。ただ、薬剤耐性菌の発達で再び感染症が増加しても不思議ではない。後書きにはコロナウィルスが現在進行形ということで〆。

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」下 アンディ・ウィアー著 ネタバレあり

異星人ロッキーとすったもんだの協力の末、ついに宇宙バクテリアの解決方法を見出し、各々の母星に帰還することに。ロッキーと最期の別れになるのは寂しいなあと思っていたら最後のトラブルが。トラブル解決後、ロッキーの宇宙船にも致命的な問題が発生していることを確信し、主人公は太陽系に帰るのを諦めてロッキー救出に向かうのだった。

こんな大仕掛けな話で、細部まで科学的に辻褄を合わせるのはすごいなあと感心。人間よりロッキーのほうが主人公に親切なのが泣ける。

「暗殺者の反撃」下 マーク・グリーニー著

レイマンアメリカ里帰り完結編。

レイマン抹殺指令の原因はグレイマンの過去のミッションで重要人物殺っちゃったせいだと思っていたら実際はもっと深い事情だったという。スパイの世界は複雑ですね。この設定はかなり感心。もっとしょぼい展開になるかと思ってた。

最後はマスコミやCIA内で味方についてくれた人たちの力を借りて、ゴリ押しドンパチ作戦。グレイマンはわりとこういう刃牙っぽい無茶展開多いよね。

父親との邂逅?は割りといい話でした。

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」上 アンディ・ウィアー著 ネタバレあり

火星の人の作者によるSF小説。謎の宇宙バクテリアによって太陽のエネルギーが減少し、人類のピンチが迫る。

主人公は目覚めたときは宇宙船の中で、記憶喪失の状態。記憶を辿って過去を思い出す過去シーンと、宇宙船の中の現在シーンの二部構成。

途中で宇宙人に遭遇し、同じ目的のために力を合わせるという展開に。この宇宙人が性格がやたら親切で二人の協力関係がとてもおもしろい。三体だと見即殺の世界なので、中国人とは世界観が違うんだなあという感慨。

「暗殺者の反撃」上 マーク・グリーニー著

前回偽グレイマンを倒し、モサドの助けを得てアメリカ本土に渡るグレイマン

CIAからの抹殺指令をなんとかしようと、なぜこうなったか調査を進めることに。

手ぶらで米国に渡ったあと、現金や武器の調達方法や潜伏方法がとても勉強になる。

CIAカーマイケルが超クソ野郎で、CIAとか特殊部隊だけではなく、外国の機関まで動員してグレイマンを抹殺しようとする。グレイマンが動き回るだけで、二次災害が起きまくり、グレイマンの濡れ衣がどんどん増えるという・・・

ただカーマイケルのやり方に疑問を持つ人がちらほら出てきて、この辺がグレイマンの反撃の鍵になるかなってところで下巻へ。

 

「ウィッチャー短篇集1 最後の願い」アンドレイ・サプコフスキ著

ドラマ版は結構短編集のエピソードが多い。ドラマ版の一話はオリジナル話かと思っていたら、短編集に含まれていた。

ウィッチャーの世界って、呪われてモンスター化した姫多すぎませんか・・・

イェネファーとの出会いの話もあり。このカップルは近所迷惑すぎ!

ゲームではイェナファー苦手だったので選ばなかったけど、こうしてみるとやっぱイェネファーが正妻なのかな。ゲームと小説全体で見るととフリンギラ・ヴィゴが一番好きです。

「暗殺者の復讐」マーク・グリーニー著

レイマンシリーズの4作目。前作は読んでいませんが、評判が良いので読んでみました。

レイマン、ジェントリーはCIAとかいろんな悪い組織に狙われていて逃げまくってるんですね。よくこれで生き残れているな。

今回は偽グレイマンが登場。悪事を重ねてグレイマンは濡れ衣を着せられます。

逃走の果に偽グレイマンとの対決、燃える展開ですな。

ジェントリーは倫理性が結構あって、暗殺の際に出くわした子供のトラウマになってないかなとか悩むんですが、戦闘能力はやたら高いんですな。追い詰められたように見えても力技でなんとか突破してしまう。

ハイテクドローンや監視カメラによる追跡はグレイマンでも何度も補足されてしまう。小説にするのも難しそう。