剱岳山頂に錫杖と剣を置いたのはだれか、山上や文献調査から推理。
剱岳山頂に三回以上も登ってかなりの力作。
著者の推理がどこまで妥当かはなんとも言えないが、行動力に感心した。
新田次郎の古典的名作。文章読ませるね!
明治の測量官による劒岳への初登頂を目指すお話。
地図を作るという行為はあまり考えたことなかったけど、大変ですな。
山城はよく行くけど、高山は登ったことないので、風景はよくわからない。映画版を見るべきか。
一次資料を元に、真田信繁の実像に迫ったという内容。
前半生は資料があんまりないのですぐ終わって、メインは大阪城の戦い。
真田の戦いというより大阪城全般が書かれていて中々面白い。
関が原をはるかに超える大規模戦闘で、両軍とも素人ばかりで、無理攻めからの死傷者多数とか、数人が撤退し始めると伝播して全線崩壊とか、大変だったね・・・
この本を読む限りでは、大阪夏の陣の最終局面の幕府軍はかなり危機的状況にあって、家康が戦死してもおかしくなかった。
お話の中では戦争はわりと秩序だって行われているように見えるけど、実際はかなりカオスで、全然予測不能なんだなあ。現実はチェスよりもポーカーで、いかに確率を考慮に入れるかというお話もあったね。
ナポレオンの漫画では、戦線崩壊をなんとかできるのが元帥だというシーンがあって、つい納得してしまう。
京都の御所の歴史。
大内裏は大きすぎて実用的でなく、早々に廃棄されて内野という荒地に。室町時代の京都における合戦地として利用される羽目に。
仮の内裏のはずの里内裏が定常化。燃えるたびに内裏は点々としまくって、幕府が予算を用意して復旧してもすぐ燃える・・・
武士は内裏を燃やさず、むしろ後鳥羽や後醍醐が燃やしたという。
応仁の乱の後に、日野富子が、東西両軍とも内裏は燃やさないという約束があったと言ってたというのは本当かいな・・・
天皇が滅ぼされたなかった理由として、天皇が日本の秩序の中心だったからという理屈は納得できる。日本の普遍的なものさし座標系として、重要というのはそうだろうな。
花園天皇の子とされていた直仁親王が実は光厳天皇の子だったという記述に、本当かよとびびったが、実際に光厳天皇の書簡に記載されているんだな・・・NTR多杉!
「CRISPR (クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見」ジェニファー・ダウドナ著 - shpolskyのブログ
表題は定年後の合理的な税制行動の解説。無理をせず副収入を得るのが大切。
定年はまだ先のように思えるが、アンテナを張って研究しておく必要はある。