「英仏百年戦争」佐藤賢一著

14世紀から15世紀の英仏百年戦争について。

ノルマン・コンクエストとか、ロングボウの活躍とか、ジャンヌダルクの活躍とか、挿話的なレベルでは知っているものの、全体的な話は知らなかったので勉強になった。

フランスの外様のノルマンディー公が外地を得てイングランド王になったと言っても、気持ち的にはノルマンディーが根拠地という意識が大。百年戦争初期はフランスの諸侯同士の政略争いの側面が強い。

後半くらいからイングランドナショナリズムが盛り上がってきて、イングランド対フランスの国同士の戦いの側面が強くなる。後世ほど完全に移行してはいないけれども。

戦争の際中に両国とも王が諸侯を圧倒して、絶対王政への道筋をつけるのですな。

イベリア半島レコンキスタとはつながってないのかな。

「すごい物理学講義」カルロ ロヴェッリ著

題名を見るともうちょっと一般的な内容を想像しますが、実際はループ量子重力理論の紹介本です。

紐理論は聞いたことあったんですが、量子重力理論は初めて聞いて、その理屈に感心しました。

量子系の計算で無限大が出てきたらくりこみで対処するとか、ブラックホールの中心は既存物理が通用しないとか、理論が通用しない領域なのかなと思っていたら、空間を量子化することで対応できるというのが量子重力理論なのですな。今の科学技術では真偽を証明できないのですが、夢が広がります。

微小レベルでは時間項が存在しないというのはなかなか衝撃的なお話で、巨視的な統計的な取り扱いをするサイズのレベルで、熱(=情報)的な意味で時間が生じるそうな。

前に読んだクリシュナムルティの時間の終焉がつながるのかなと思ったり。実際のところはスケール的に関係ないだろう。と思ったら、ロヴェッリ先生も時間は存在しないという本を出していたりする・・・

「時間の終焉」クリシュナムルティ著 - shpolskyのブログ

シャープ AQUOS sense3

2年半以上前にASUS ZenFone 3を購入し、現在まで使用。

https://shpolsky.hatenablog.com/entry/20170401/p1

dual simで通話とデータで別simで運用。不満点は殆どないが、あえて言うならfelicanfcがないのが不満点。

最近出たsharp aquos sense3がdual simでfelica付きなので購入してみました。買ったのはsimフリー版。

https://kakaku.com/item/J0000031349/

zenfone 3はsimサイズがnano microだったのが今回のはnano nanoだったので、docomoでsimサイズ変更したのが先日のお話。

https://shpolsky.hatenablog.com/entry/2019/12/20/000000

docomoの人がfoma simでは動作保証できないというのは理由があって、foma simだけだと今の端末では通話自体ができない。データsimも入れる必要がある。wifiでは不可。自分はもともと2枚運用なので問題ない。

ASUSは台湾でSHARPも今じゃ台湾ってことで、今じゃこういう変則仕様のは日本じゃ無理かもね。

サイズはzenfone3とほぼ同じ、CPUは三年差があるのにあまり性能変わらない。内蔵メモリが2倍になったのは良い。android OSは9になってちょっと戸惑い中。通話アプリとかchromeの最新版の仕様が使いにくくなっているような・・・

滑らないように、プラケースと保護フィルム装着。

felicaは今のところsuicaしか使わないかな。クイックペイやidはもってるクレカ対応してないし・・・

zenfone 3から進歩している感じはあまりないものの、運用してみます。

「国家はなぜ衰退するのか」上下 ダロン・アセモグル著

豊かな国と貧しい国の差はどこにあるかを論じた内容。

「銃・病原菌・鉄」だと地理とか動物とか植物が原因と言ってたと思うけど、この本ではそれはあんまし関係なくて、政体が問題なのだそうな。収奪的な政治だと負のインセンティブが生じて繁栄しないということだな。

ローマが共和制から帝政になったのが衰退の原因というのはおかしくねと思ったけど、全体的にはそんなにおかしくないような気がする。ひたすら事例の紹介が続くので、そのへんは飛ばし読み。

現代中国は収奪的政権で成長は長続きしないと言っているのが注目点ですね。今は農村部を収奪して沿岸部で成長しているわけで、それがどうなるのかなという感じです。

docomoのsimサイズ変更

スマホの端末新しくしようと思ったら、simのサイズがmicroからnanoに変える必要が出てきたので、docomoのサービスショップ行ってサイズ変更しました。nanoなら他のサイズにがわをかぶせて対応できるので、端末変更なくても問題ない。

通話オンリーで使ってるfomaのsimを変更に行きました。

docomoショップ行ったら、新しい端末見せろと聞いてくる。技適通ってるか確認する必要があるそうな。そんなのはdocomoに関係ないやろと思うが、通らないので一度家に戻って購入しておいたAQUOS sense3を持参。

端末見せたところ、技適の確認するのに手間取りました。android9だと、システム→詳細設定→認証です。

それでいいかと思ったら、その端末だとfoma使えないのでxiに契約変更してと言い出す。通話だけだから契約変更なしでと言うと、動作保証できませんと言う。それでかまわないからサイズ変更してと言ったらやっと対応してくれました。2000円くらい。

異様に疲れました・・・iijmioのときはなにも問題なくサイズ変更してくれたのに、面倒すぎる。

島根出張

12/18-19と島根に出張しました。

名古屋空港から出雲空港JALで宿泊パックですが、機体はFDAです。

せっかく空港ラウンジに入るためだけに作った年会費無料ゴールドカード持ってきたのに、名古屋空港にはラウンジないという驚愕の事実。出雲空港にはラウンジありました。

飛行機の要する時間は一時間もないので、上がったと思ったら着陸態勢入ります。

FDAでもおしぼりとチョコとパックのお茶が出ました。

島根玉造温泉の玉泉というホテルに泊まったところ、ビジネスパックのわりに、部屋は広いわ朝食はやたら豪華だわとコスパ最高でした。

仕事で観光はなしだったので、島根攻略は次回とする。

「驚異の量子コンピュータ: 宇宙最強マシンへの挑戦」藤井啓祐著

阪大の量子ビット誤り訂正が専門の教授による解説本。

量子コンピュータの動作原理、開発の歴史、現状、将来の発展等々の解説。

11月のgoogleによる量子超越性の実証のニュースも触れられていて、実にホット。

理論的には実現性が示されていて、後は技術的困難性をいかに解決するかという段階という話はワクワクする。

素因数分解ができるというのしか知らなかったけど、そもそも量子的問題を解くのは量子コンピュータしかできないという話にはそりゃそうだよねという感じ。

僕が生きてる間に、普通に個人で使うことになるかなあ。