「21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考」ユヴァル・ノア・ハラリ著

ユヴァル・ノア・ハラリの新刊。前作の内容を踏まえて、どう生きればよいのか議論の種的なお話。

今日の人類の危機として、核、環境、破壊的技術がある。

感心した話として、自由主義というお話は20世紀はファシズム共産主義に打ち勝ったが、現在では力を失っている。とはいえ、ナショナリズムはローカルなものであり、グローバルな危機の三要素に対処することはできない。ナショナリズムが主流になることはない訳だ。何が来るかというと、前作でAIデータ主義になるようなこと書いてあったけどそうなるんだろうか。未来はわからんわな。

話の落ちがヴィパッサナー瞑想おすすめで締めててワロタ。確かに仏教の無常無我こそが真理だわな。

「平家物語の女性たち」永井路子著

平家物語に出てきた女性の列伝。

大抵は夫や子供と死に別れて出家するパターン。平家物語源氏物語と違って、庶民へ琵琶法師が語るものだから、庶民受けする展開が多いのだそうな。だから類型的なキャラ付けが多いのね。

最後の二位の尼が一番感動的。壇ノ浦で最期を悟って、安徳天皇伊勢神宮西方浄土に礼拝させ、波の下にも都がございますよと言って、三種の神器を身につけて安徳天皇と入水する。二位の尼安徳天皇の母親で自分の娘の建礼門院は覚悟が足りてないと見ていたとの作者の見立て。なので二位の尼は自分で天皇三種の神器両方とも持ってったのね。

関ヶ原

2017年の映画。唐突に現代のシーンが出てきて困惑。司馬遼太郎って言われないとわからんでしょう。しかもそこだけしか現代ないし。

あとは三成age、清正正則sage。話をわかりやすくするためにはしゃあなしか。

個人的に歴史物でありがちだけど気に入らないのは、登場人物が関ヶ原で決戦をやることを前提に動いていること。結果的に関ヶ原決戦になったけど、大垣決戦とか、大垣の対峙が長期化して小牧長久手のようになる可能性もあるよね。

全体的にキャラの言動に違和感多くて個人的にはイマイチ。

「新版 相続はおそろしい」平林亮子著

相続でありがちなトラブルのサンプルケースを解説。

連帯保証人も相続対象であることがかなり恐ろしい。知らされずに相続すると、急に借金取りが押しかけてくる羽目に・・・しかも相続後だと放棄はできない。

不動産の共有名義もかなり怖い。これたまに聞くなあ。相続時はそんなに深刻に考えて無くても、子供の代になるとイトコとのバトルになる。

「「階級格差」時代の資産防衛術」須田慎一郎著

現代日本の状況についてリアルに示してきて参考になる。

国がどういうふうに持っていこうとしているかをちゃんと認識することが重要ですな。

銀行が個人を食い物にしようとしているというのは感じていること。

「三国志読本」宮城谷昌光著

宮城谷先生が三国志を連載中に行った各界の著名人との対談集。三国志とは関係ない昔のもある。

吉川晃司とか宮城谷ファンの人との話が盛り上がって面白い。学者とかは自分の話に持っていくのでちょっと面白くない。

古代の中国人は下着履いてないという話が面白かった。

宮城谷先生は愛知県の蒲郡出身で、北国と違って雪も降らず話にならないような平凡なとこで小説家に向いてないというのも面白い。

小牧オープンベース

小牧オープンベースということで小牧基地に行きました。名鉄小牧線牛山駅から徒歩。乗客多数で、普段は無人駅だけど、駅員20人くらいいる感じ。駅から基地までは数分。

まずは空中給油機KC-767の内部を見学しました。これに並ぶだけで2時間。

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C-2輸送機も見たかったけど、時間がなかった。

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F-4ファントム。

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US-2。

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74式戦車

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74式戦車ブルーインパルスを動画で撮りまくったらカメラの電池がなくなった\(^o^)/